「見守りカメラは抵抗があるけれど、何か対策はしたい」——離れて暮らす高齢のご家族を心配される方の中には、こう感じている方も多いのではないでしょうか。実は、カメラを使わずに見守りができる機器も数多く登場しています。
本記事では、見守りセンサー・見守り家電の主な種類と特徴、選び方のポイントをわかりやすく解説します。
機器によって「できること」の精度は大きく異なります。目的や生活スタイルに合わせて選ぶことが、無理なく続けられる見守りへの近道です。
・見守りセンサー・見守り家電の主な種類(電球型/センサー型/コンセント型/カメラ型)
・それぞれの精度と得意なこと・苦手なこと
・選び方のポイントと注意点
・自治体の助成制度との組み合わせ方
見守りセンサー・見守り家電とは
見守りセンサー・見守り家電とは、カメラで映像を確認するのではなく、家電の使用状況やセンサーの反応といったデータをもとに、離れて暮らす高齢者の安否を確認する仕組みの総称です。「監視されている」という印象を与えにくく、プライバシーに配慮しながら見守れる点が特徴です。
一口に「見守りセンサー」といっても、仕組みや精度はさまざまです。まずは主な種類を整理してみましょう。
見守り機器の主な種類
1.電球型
普段使っている照明を専用の電球に取り替えるだけで導入できるタイプです。電気のON/OFFのタイミングから安否を推測します。工事不要で手軽に始められる一方、判断できるのは「電気がついたか消えたか」のみのため、誤検知が起こりやすいという面もあります。
2.後付けセンサー型(人感センサー・ドアセンサー等)
部屋や玄関などに小型のセンサーを設置し、人の動きやドアの開閉を検知するタイプです。設置場所を工夫すれば生活動線の把握がしやすくなりますが、複数台を組み合わせないと精度が上がりにくい傾向があります。
3.コンセント型(電力データ型)
家電のプラグと壁のコンセントの間に挟むだけで設置できるタイプです。家電の電力使用データを計測し、テレビや電子レンジ、ウォシュレットなど、日常的に使う家電の使用パターンから生活リズムを把握します。工事不要でカメラも使わないため、電球型よりも詳細な生活データを取得しつつ、プライバシーへの配慮も両立しやすいのが特徴です。
4.カメラ型
室内の映像を直接確認できるタイプです。状況を最も詳しく把握できる一方、「見られている」という感覚から本人が抵抗を感じるケースも少なくありません。
精度を重視するなら注目したい「AI予測型」
近年は、コンセント型の中でも、AIが生活リズムを自動学習し、いつもと異なる変化を検知する「AI予測型」の機器が登場しています。単に「電気がついているかどうか」だけでなく、電力の使用パターンから本人ごとの生活リズムのモデルを作り、そこからのズレを検知する仕組みです。
例えば、UEC Japan社が提供するAI見守りプラットフォーム「iSure」は、コンセント型でありながらAIが約7〜10日で個人ごとの生活リズムを学習し、異常があれば自動で通知する仕組みを採用しています。湘南国際アカデミーはUEC Japan社との協業により、介護事業所・賃貸住宅向けの実証実験受け入れ支援を行っています。詳しくは以下の記事もあわせてご覧ください。
AI見守りサービス「iSure」導入・実証実験受け入れのご案内
選び方のポイント
種類ごとの特徴を整理すると、次のようになります。
| 種類 | 設置の手軽さ | 精度 | プライバシー配慮 |
|---|---|---|---|
| 電球型 | 非常に手軽 | 低い(ON/OFFのみ) | 配慮あり |
| 後付けセンサー型 | やや手間 | 設置数に依存 | 配慮あり |
| コンセント型(AI予測型含む) | 手軽(工事不要) | 高い(生活リズム分析) | 配慮あり |
| カメラ型 | やや手間 | 非常に高い | 配慮は限定的 |
選ぶ際は、以下の点を確認するとミスマッチを防げます。
- 本人がカメラに抵抗を感じないか
- 設置工事の要否と初期費用
- 誤検知が起きた場合の連絡フローが決まっているか
- 月額費用と、その負担者(本人・家族のどちらが払うか)
自治体の助成制度と組み合わせる
見守り機器の導入には、お住まいの自治体の助成制度を利用できる場合があります。まずは自治体の制度を確認したうえで、足りない部分を民間の機器で補うという順番で検討すると、費用を抑えながら見守り体制を整えやすくなります。詳しくは以下の記事もあわせてご覧ください。
高齢者見守りサービスとは?自治体の制度と選び方をわかりやすく解説
よくある質問
- Q1.見守りセンサーと見守りカメラはどちらがいいですか?
- A
どちらが優れているというものではなく、本人の意向によります。カメラに抵抗がある場合はセンサー型・コンセント型を、より詳細に状況を把握したい場合はカメラ型を検討するとよいでしょう。
- Q2.電球型は精度が低いと聞きましたが、実際どうですか?
- A
電球型は電気のON/OFFのみで判断するため、外出中に消し忘れた場合などに誤検知が起こりやすい面があります。より詳細な生活パターンをもとに判断したい場合は、コンセント型やAI予測型の機器が向いています。
- Q3.見守り機器の費用は誰が負担するのが一般的ですか?
- A
決まりはなく、ご家族間の話し合いで決めるのが一般的です。自治体によっては初期費用や月額費用の一部を助成する制度もあるため、あわせて確認することをおすすめします。

介護福祉士/介護支援専門員
【監修者コメント】
ご本人にとって「見守られている」という感覚が強すぎると、かえって生活の質を下げてしまうことがあります。機器を選ぶ際は精度だけでなく、ご本人が違和感なく使い続けられるかという視点も大切にしてください。
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