介護業界に挑戦したいけれど、未経験で本当にやっていけるか不安…そんな方も多いのではないでしょうか?実際、介護士の仕事は日常生活のサポートから、身体介護、コミュニケーションまで幅広く、多くの初めての方が戸惑うこともあるでしょう。
しかし昨今の高齢化社会では介護士の需要が高まっており、無資格・未経験からでもスタートしやすい職場が増えているのも事実です。教育体制や研修制度が整っている施設も多く、働きながら資格取得を目指す方も珍しくありません。
この記事では、介護初心者でも安心して働き始められる仕事内容やキャリアアップの方法、転職成功のポイントなどを詳しく解説します。ぜひ最後まで読んで、自分に合った介護士としての一歩を踏み出すきっかけにしてください。
- 介護士とは?仕事内容・役割・今求められている理由を解説
- FAQ|未経験から介護士を目指す人が抱えがちな不安と疑問
- 未経験でも安心!はじめに担当する介護士の仕事例
- 介護施設・サービスの種類と働き方の違いを知ろう
- 介護士・介護職の給料・待遇はどんな感じ?
- 介護の仕事が「きつい」と言われる理由と現実的な対策
- 未経験から介護士を続けるためのコツと働き方|資格・研修制度をフル活用
- 未経験から目指せる!介護士のキャリアアップルート
- 未経験から介護士に転職した人の成功体験談
- 介護求人の探し方:おすすめの媒体と選び方
- 応募・面接突破:未経験からの転職を成功させるコツ
- 神奈川で未経験から介護士を目指すなら湘南国際アカデミー
- まとめ|未経験から介護士を目指すなら「一歩踏み出す勇気」から
介護士とは?仕事内容・役割・今求められている理由を解説
まずは介護士の基本的な役割や仕事内容、求められる背景について理解を深めていきましょう。
介護士は、高齢者や障がいをお持ちの方の日常生活を支援する専門職です。具体的には食事や入浴、排泄などの身体介護だけでなく、利用者の気持ちに寄り添ってコミュニケーションを図ることも重要な業務となります。利用者の尊厳を大切にしたサポートが求められるため、人と接することが好きな方に向いている仕事と言えるでしょう。
加速する高齢化社会では、在宅介護や施設介護など多様なサービスが必要とされています。そのため、介護現場では未経験者を積極的に育成しようとする動きが広まり、業界全体で人材を歓迎する傾向があります。働きながら資格を取得できる制度が整っている職場も増え、未経験からスタートするハードルは低くなっています。
介護士の主な仕事内容|無資格と初任者研修の対応業務範囲
| 仕事内容カテゴリ | 具体例 | 無資格者 | 初任者研修修了者 |
|---|---|---|---|
| 身体介護 | 食事・入浴・排泄介助 | △ (訪問介護は✕) | ◎ |
| 見守り支援 | コミュニケーション・観察 | ○ | ◎ |
| 生活援助 | 掃除・買い物補助 | ○ (場面によって✕) | ◎ |
| チーム連携 | 報告・記録・連携 | △ | ◎ |
介護士の仕事は、上記の表にあるように無資格者と有資格者によって対応できる業務範囲が大きく異なります。その仕事内容は利用者の身体的なケアから精神的ケアまで多岐にわたります。食事や入浴、排泄などの身体的サポートはもちろん、レクリエーションや散歩の付き添いを通じて、利用者の生活の質を高めることも重要な役割です。利用者一人ひとりの体調や性格に合わせたケアプランを実施し、安心して暮らせる環境を整えます。
介護士が社会に必要とされる背景
日本では少子高齢化の進行によって、高齢者人口が増え続けています。一方で介護を担う若い世代は減少傾向にあり、深刻な人手不足が懸念される状況です。こうした社会的ニーズから、無資格・未経験であっても意欲があれば介護業界に飛び込みやすい背景が生まれているのです。
福祉業界全体の人手不足とその現状
福祉業界全体が慢性的な人材不足に悩んでいます。主に労働環境や給与面のイメージから敬遠されがちですが、実際は研修やキャリアアップ制度が充実している事業所も多く存在します。今後も高齢化は続くと予想されているため、長期的な視点で介護士としての専門性を身につける価値はますます高まっていくでしょう。
FAQ|未経験から介護士を目指す人が抱えがちな不安と疑問
介護の仕事に興味があるものの、未経験ならではの不安を抱えている方も多いでしょう。よくある質問に答えていきます。
介護業界では実際に未経験からスタートし、活躍している人が珍しくありません。疑問点を前もって解消することが、後悔のない転職を実現する第一歩です。
- Q1.無資格・未経験でも働けるの?
- A
多くの介護施設では無資格・未経験者を積極的に募集しています。資格がなくても始められる業務を任せてもらえる場合が多く、働きながら介護職員初任者研修などの資格を取得することも可能です。実践を通じてスキルを身につけられる環境が整っているため、未経験者でも安心して挑戦できます。
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- Q2.年齢制限はある?40代・50代でも介護の仕事はできる?
- A
介護業界では、年齢よりも適性や意欲を重視する職場が少なくありません。実際に40代・50代で未経験から介護士としてデビューする方も多く、キャリアチェンジの選択肢として受け入れられています。介護の現場では人生経験が活きるシーンも多いため、年齢を重ねているからこそ発揮できる強みもあります。
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- Q3.体力に自信がない人でも介護士になれる?
- A
身体介護は一見、体力勝負に思われがちですが、実際には適切な介助方法を学ぶことで負担を軽減できます。最新の福祉用具やリフト器具など設備が充実している職場も増えており、体力面へのサポート体制が整っているケースも少なくありません。自分に合った勤務形態や負担を抑えるノウハウを身につければ、無理なく続けられるでしょう。
- Q4.介護士の夜勤はきつい?入社してからどのくらいで夜勤をするの?
- A
夜勤はたしかに体力的・精神的に負担がかかる場面もありますが、必ずしも「きつい」ばかりではありません。日中より業務が落ち着いていることも多く、利用者様の睡眠中は巡回や見守りが中心になる施設もあります。
また、ほとんどの施設ではいきなり夜勤に入ることはなく、入社後1~2ヶ月程度は日勤での研修・OJTを経てから、夜勤へ移行するのが一般的です。夜勤に不安がある場合は、夜勤なし・日勤のみの職場や「通所系(デイサービスなど)」を選ぶのもおすすめです。
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- Q5.介護士は休みが取りにくい?有給休暇の取得も難しい?
- A
介護業界はシフト勤務制のため、休みが取りづらいと思われがちですが、実際には希望休を出せる施設が多く、有給取得も可能です。スタッフ同士で調整し合いながら休みを回している職場が多く、月8〜9日程度の休日が確保されているケースが一般的です。
特に近年では「働き方改革」や人手不足対策の一環で、有給休暇の取得推奨や連休取得の推進にも力を入れている事業所が増えています。休みの取りやすさは職場によって差があるため、就職前に口コミや見学、面接での質問でしっかり確認しましょう。
- Q6.40代・50代で未経験から介護士になることはできる?
- A
はい、40代・50代の未経験者は介護業界では非常に歓迎されています。実際に湘南国際アカデミーでも、40〜60代の方が多数資格取得をしており、介護現場で活躍中です。
介護の仕事は「年齢よりも人柄・誠実さ・思いやり」が重視される業界です。また、人生経験が豊富な中高年の方は、利用者やそのご家族からも信頼されやすく、現場に安心感をもたらす存在として高く評価されています。
最初の一歩として「介護職員初任者研修」などの資格取得から始めると、スムーズに就業に繋がります。
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- Q7.排泄介助・おむつ交換が難しそうですが、未経験でも覚えられる?
- A
排泄介助やおむつ交換は、最初は誰でも戸惑いますが、しっかりした研修と現場での実習を通じて、未経験の方でも必ず習得できます。湘南国際アカデミーなどの養成校では、人形や実技練習を通して丁寧に学べるカリキュラムが整っており、自信を持って現場に出られるようになります。
また、介護現場ではプライバシーの配慮や本人の尊厳を守るケアが徹底されており、「相手の立場に立って支援する」気持ちを大切にしながら、徐々に慣れていけます。最初から完璧を目指す必要はありません。先輩スタッフのサポートもありますので、安心してください。
- Q8.未経験から介護士に転職する際の注意点と準備すべきことはある?
- A
転職前には、施設の雇用形態や教育制度、夜勤の有無などをしっかり確認することが重要です。応募時や面接時には、履歴書にこれまでの社会人経験で培ったコミュニケーション能力や協調性をアピールすると評価につながりやすいでしょう。事前に関連する研修や講座を受けておくとさらに安心です。
未経験でも安心!はじめに担当する介護士の仕事例
最初は慣れないことばかりかもしれませんが、未経験からスタートしても始めやすい業務があります。
介護職は幅広い業務がありますが、いきなり重度の身体介護に携わるわけではなく、慣れるまで段階的に仕事を学べるのが一般的です。ここでは、未経験でも取り組みやすい仕事内容を見ていきましょう。
介護士の主な仕事内容と1日の流れ
介護施設の1日は、朝食のサポートや健康チェックに始まり、入浴介助やお昼の食事準備、レクリエーション対応などが続きます。夕方には夕食の補助や就寝準備があり、夜勤では定期的な巡回と緊急時の対応を行います。未経験の方は、まず見学や先輩の補助から入り、段階的に以下の表に挙げた業務内容を覚えていくスタイルが一般的です。
| 時間帯 | 主な業務内容 |
|---|---|
| 7:00〜9:00 | 起床介助、洗面・着替え介助、トイレ誘導、朝食介助、服薬確認 |
| 9:00〜12:00 | バイタルチェック、入浴介助(または清拭)、排泄介助、居室清掃、記録記入 |
| 12:00〜13:00 | 昼食介助、口腔ケア、服薬サポート、休憩誘導 |
| 13:00〜15:00 | レクリエーション活動、リハビリ補助、個別対応(散歩・買い物など) |
| 15:00〜17:00 | おやつ提供、排泄介助、体調確認、記録業務 |
| 17:00〜19:00 | 夕食準備・配膳、食事介助、口腔ケア、就寝準備、ナイトケア(着替え・排泄) |
| 夜勤(19:00〜翌7:00) | 消灯後の巡回、排泄介助、体位変換、ナース連携、緊急対応、記録作成 |
利用者の名前を覚えるには?新人介護士が実践できるコツ
介護現場では、一人ひとりの利用者の名前と顔を早く一致させるのが大切です。自己紹介シートや写真入り名簿を活用したり、短い会話を積極的に交わすことで印象に残りやすくなります。ちょっとしたメモを取りつつ、利用者と触れ合う時間を増やしていくとスムーズに覚えられるでしょう。
シーツ交換や清掃などから始めよう
身体介護に比べて負担の少ない仕事として、シーツ交換や部屋の清掃などが挙げられます。施設内を清潔に保つことは利用者の健康管理にも直結する大切な業務です。慣れない頃はこうした環境整備の作業を通じて、施設の構造や道具の扱いに関する知識を身につけることができます。
料理・配膳の補助業務とは?未経験でもできるサポート内容
食事の時間帯には、料理の盛り付けや配膳を手伝う業務も重要です。介護施設ならではの食事形態(刻み食やソフト食など)があるため、初めは戸惑うこともあるかもしれません。しかし先輩スタッフが手本を示してくれる職場が多く、未経験でもスムーズに取り組めるよう工夫されています。
初歩的な身体介護の補助
移動や着替えなど身体に触れる介助は、先輩のサポートや指導のもとで徐々に覚えていきます。利用者の立ち上がりや移乗を手伝う際は、姿勢に注意しないと腰などを痛める原因となるため、正しい介助技術を学ぶことが大切です。慣れてくれば意外と体の負担が少なくケアできるようになります。
介護士の事務仕事とは?介護記録や書類の書き方を解説
介護現場では利用者の状態やケア内容を詳細に記録することが必要です。日々の変化を把握し、次のケアに活かすためにも、介護記録や書類を正確に書くスキルは欠かせません。パソコンやタブレットを導入している施設も増えているため、一般的な事務作業が得意な方はスムーズに適応しやすいでしょう。
介護施設・サービスの種類と働き方の違いを知ろう
介護の仕事は施設・サービス形態によって求められる働き方が異なります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
| サービス形態 | 主な仕事内容 | 勤務時間・特徴 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 入居施設(特養・老健・有料老人ホームなど) | 食事・入浴・排泄の介助、生活支援、見守り(24時間体制) | シフト制(早番・遅番・夜勤)/業務量が多い/長期的な関係を築ける | チームでの連携が求められやすい/原則、夜勤があるため比較的収入が高い傾向 |
| 通所施設(デイサービス) | 送迎、入浴・食事介助、レクリエーション支援、日中の見守り | 日勤のみ/夜勤なし/家庭と両立しやすい/明るい雰囲気 | 基本的に夜勤がないため、子育て中の方や時間に制限がある方も働きやすい |
| 訪問介護 | 利用者宅での身体介護や生活援助(1対1)、記録作成」 | 時間単位の訪問/直行直帰も可能/自立的に働ける | 自分のペースで働きたい人/一対一の支援を重視する人/原則、介護職員初任者研修以上の有資格者が勤務 |
| 小規模多機能型居宅介護 | 「通い(デイサービス)」「訪問介護」「泊まり(ショートステイ)」の3サービスを提供 | シフト制(早番・遅番・夜勤)/臨機応変な業務が多い/利用者に柔軟な対応ができる | 通所・訪問・宿泊のすべてを1つのチームで対応するため、多様な介護スキルと柔軟な対応力が求められる |
| 医療機関・病院 | 身体介助、移動・検査補助、医療職との連携 | 日勤・夜勤あり/医療知識が必要/観察力・判断力が求められる | 医療に興味がある人/夜勤がない場合もあるので時間に制限がある人も働きやすい |
自分に合った働き方や業務内容を見つけるには、まずは施設のサービス形態を知ることが大切です。一口に介護施設といっても、入居系や通所系、訪問系など仕事内容や勤務時間帯が異なります。
入居系(特別養護老人ホーム・有料老人ホーム・老健など)
特別養護老人ホームや老健(介護老人保健施設)は、利用者が長期間入居することが一般的です。24時間介護体制を整えている施設が多く、夜勤を含むシフト制で働くケースも多く見られます。利用者との関係性をじっくり築ける一方で、幅広いケアスキルが求められるのが特徴です。
通所系(デイサービス・デイケアなど)
日中のみ利用するデイサービスやデイケアでは、レクリエーションやリハビリを中心に、日帰りでサポートを行います。夜勤がないため、一定のリズムで働きたい方に向いているでしょう。利用者が年齢や体調、ニーズの異なる方々なので、コミュニケーション能力がとても重要になります。
訪問系(訪問介護・居宅介護支援)
訪問系の介護サービスでは、利用者の自宅に出向いて身体介護や生活援助を行います。移動時間もスケジュールに含まれるため、時間管理と効率的な働き方が求められます。一方で利用者一人ひとりと深く関わることができるので、よりパーソナルなケアを提供できるのが魅力です。
介護士・介護職の給料・待遇はどんな感じ?
介護の仕事に興味はあるけれど、収入や待遇面も気になる方は多いでしょう。ここでは給料の構造や雇用形態、手当などについて解説します。
給与相場は、施設や地域、雇用形態によって幅があります。残業代や夜勤手当、資格手当などが加算される仕組みが多いため、職場によっては未経験からでも着実に収入アップを狙える可能性があります。
雇用形態別(正社員・パート・派遣)の特徴と給料の違い
正社員はボーナスや昇給制度がある一方で勤務時間が固定されやすい特徴があります。パートや派遣は時給制が多く、働き方の柔軟性が高いのが魅力です。収入面を重視するのか、自身の生活スタイルを優先したいのかによって、選ぶべき雇用形態は変わってきます。
※湘南国際アカデミー独自調査(マンスリーレポート等)により作成
| 職種名 | 主な業務内容 | 必要資格 | 給与目安(月給) | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ケアワーカー(無資格者) | 限られた業務に限り 身体介助・生活支援等 | 無資格でも可 | 18〜22万円 | 未経験者もチャレンジ可 |
| ケアワーカー(有資格者) | 身体介助・生活支援等 | 初任者研修 実務者研修 | 20〜24万円 | 現場の中核 |
| 介護福祉士(国家資格) | 総合的な介護+リーダー業務 | 介護福祉士国家資格 | 23〜28万円 | キャリアアップ・資格手当あり |
| サービス提供責任者 | 訪問介護の計画・調整・指導 | 実務者研修修了以上 | 25〜30万円 | 訪問介護の責任者ポジション |
未経験スタートの初任給と月収相場
未経験から介護業界に入る場合、初任給は地域にもよりますが、おおむね月収18万円前後からスタートすることが多いと言われています。夜勤や土日勤務がある場合は手当が加算される点を忘れずにチェックしてください。
夜勤手当・資格手当で収入をアップさせる方法
夜勤は身体的には負担がかかるものの、夜勤手当が加わることで月収の増加が期待できます。また介護職員初任者研修や実務者研修、介護福祉士などの資格を取得すると、手当がつく施設が多く、モチベーションアップにもつながります。
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介護士への福利厚生や待遇はどうなっている?
社会保険完備はもちろんのこと、事業所によっては育児休業や介護休業といった制度がしっかり整備されています。有給休暇の取得にも力を入れている施設が増えてきており、働きやすい環境づくりが進んでいます。こうした福利厚生を含めて職場を比較検討することが大切です。
介護の仕事が「きつい」と言われる理由と現実的な対策
介護の仕事には大変な面もあるとよく言われます。実際にどのような面がきついのか、どう対策すればよいのかを見ていきます。
体力面や精神面で苦労することがあるのは事実ですが、適切な技術やサポートがあれば続けられる仕事です。大変な部分を理解しておくことで、実際に働き始めてからの戸惑いが少なくなります。
身体的負担を軽減する介助技術
正しい介助姿勢を身につけることは、腰痛や関節痛などのリスクを減らすために重要です。最近ではリフトやスライディングボードといった福祉用具を活用することで、介助者の身体的負担を大幅に軽減できます。職場選びの際は、こうした用具を積極的に導入しているかをチェックするのもポイントです。
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精神的ストレスへの向き合い方
利用者と深く関わり、時には認知症などでコミュニケーションが難しい場合もあるため、感情面での疲れを感じることがあるかもしれません。こうしたストレスは、一人で抱え込まずにチーム内のミーティングや上司への相談でこまめに共有することが大切です。職場にカウンセリング制度やメンタルヘルス対策があるとさらに安心できます。
職場でのサポート体制や相談の重要性
介護はチームワークを重視する仕事です。上司や先輩との関係づくりがスムーズにいけば、困ったときもすぐに相談しやすく、負担を分かち合えます。職場全体で新人をフォローする体制があるかどうかも、続けやすさに直結する重要な要素です。
未経験から介護士を続けるためのコツと働き方|資格・研修制度をフル活用
未経験から介護士を始めても、長く続けられる工夫を知っておくと安心です。資格や研修制度を有効に活用しましょう。
介護職は、適切なスキルや働き方を身につけることで、やりがいを感じながら長く働くことができます。未経験の方こそ、最初の職場選びや資格取得のタイミングなどが重要です。
働き方に合った職場の選び方(夜勤・日勤など)|求人票チェックポイント
夜勤のある施設で働くと手当がつく場合が多いですが、生活リズムを崩さないコツが必要です。一方で日勤のみの施設では、家庭やプライベートとの両立がしやすいメリットがあります。自分の体力やライフスタイルに合った働き方を検討すると、長期的に安定して働き続けやすくなるでしょう。
| チェック項目 | 見るべきポイント | 補足 |
|---|---|---|
| 給与 | 月給/時給・手当の内訳 | 夜勤手当・資格手当を含むか |
| 勤務地・通勤方法 | 通いやすい場所か | 駅近・交通費支給の有無など |
| シフト・勤務時間 | 夜勤の有無・日勤のみか | 自分の生活に合うか確認 |
| 休日・休暇 | 週休2日/シフト制 | 年間休日・有給取得率など |
| 研修制度・OJTの有無 | 未経験でも学べる体制があるか | メンター制度なども要確認 |
人間関係で悩まないための考え方
介護現場では利用者だけでなく、スタッフ同士も協力し合う必要があります。人間関係に悩む前に、日々の会話や報・連・相(ホウ・レン・ソウ)を大切にし、問題をリフレッシュして解決する習慣を身につけることが大切です。相手への感謝や思いやりの言葉が、より働きやすい雰囲気を生み出します。
長く働ける職場選びのチェックポイント
研修制度や資格取得支援が整っているか、定着率が高いかなどは、長く働ける職場かを判断する重要なポイントです。実際に職場見学を行い、スタッフが生き生きと働いているかなど雰囲気を感じ取ることもおすすめします。職員が意見を言いやすい風土がある職場は、新人でもサポートを得やすいでしょう。
資格取得や研修制度を活用しよう
未経験の場合、まずは介護職員初任者研修や実務者研修の受講を検討してみてください。働きながら学べる制度を設けている施設も多く、費用面のサポートも充実しています。資格を取得すれば現場での業務の幅が広がり、自信を持って利用者と向き合えるようになるでしょう。
未経験から目指せる!介護士のキャリアアップルート
介護業界では資格を取得することで大きくキャリアが広がります。未経験からの主なステップを押さえておきましょう。
介護のキャリアは段階的に積み上げられます。まずは基本的な資格を取得し、現場経験を重ねることで、さらに上位の資格やポジションへとステップアップが可能です。
介護職員初任者研修か実務者研修から始めよう
初任者研修は、介護職の基礎を学ぶための入門的な資格です。実務者研修はより専門性が高く、介護福祉士を受験する際に必要になります。未経験からスタートする場合でも、働きながら取得できるようなコースを提供している学校やスクールが増えています。
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介護福祉士資格の取得ルート
介護福祉士は国家資格であり、現場での実務経験と研修が必要となります。一定期間働きながら、実務者研修を修了することで受験要件を満たすことができるため、段階的なキャリアアップとして目指しやすい資格です。
介護福祉士国家試験 受験資格ルート一覧
介護福祉士国家試験の受験資格は、以下の表にあるように実務経験ルートや養成施設ルート、福祉系高校ルートなど複数のパターンがあります。実務経験ルートを選ぶ場合は、実務者研修の修了と通算3年以上の介護業務経験が必要とされています。各ルートで求められる条件が異なるため、自身に合ったルートを確認し、必要な要件を早めに満たすよう計画を立てましょう。
| ルート | 主な条件 | 必要な研修・資格 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 実務経験ルート | ・介護等の実務経験3年以上 (従業期間1095日以上かつ従事日数540日以上) |
・実務者研修修了(受験年度の3月31日までに修了) | ・旧「介護職員基礎研修+喀痰吸引等研修」修了者も対象 |
| 養成施設ルート | ・介護福祉士養成施設(2年以上)卒業 | ・養成施設でのカリキュラム修了 | ・2027年3月31日までに卒業する場合は、国家試験に合格しなくても登録可(卒後5年間の従事などの条件あり) |
| 福祉系高校ルート | ・福祉系高等学校の所定課程を修了 | ・必要に応じて「介護過程Ⅲ」修了証明書を提出 | ・平成21年度以降入学者は、原則国家試験受験が必要 |
| EPA(経済連携協定)ルート | ・EPAに基づき入国した介護福祉士候補者(インドネシア・フィリピン・ベトナム) | ・受入施設で研修・実務を行いながら就労 | ・国家試験に合格すれば介護福祉士登録可能 |
- 実務経験ルートが最も受験者が多く(約8割)、働きながら資格取得を目指す人が多いです。
- 養成施設ルートは学校教育を通して知識・技術を体系的に学べるのが特徴。
- 福祉系高校ルートは高校段階から介護を専門的に学んだ人が対象。
- EPAルートは外国人介護士が対象で、日本語教育と実務経験を積みながら受験します。
ケアマネジャー・相談員などの将来像
介護福祉士の資格を取得してさらにキャリアを積むと、ケアマネジャーや生活相談員といった、利用者やその家族を総合的に支援する職種へステップアップできる可能性があります。マネジメント側に回ることで、ケアプランの作成やサービス全体を統括する立場にもなれるでしょう。
未経験から介護士に転職した人の成功体験談
実際に未経験から介護業界に飛び込んだ方々の声は、大きな励みになります。ここでは2つの事例を紹介します。
未経験であっても、これまで培ったコミュニケーション能力や接客スキルを活かして働く人がたくさんいます。実例を知ることで、自分に合った働き方や可能性をより具体的にイメージできるでしょう。

Tさん
介護士の主な仕事内容と1日の流れ
「“今日も楽しかったよ、ありがとう”の一言が、私の原動力です」
笑顔でそう話すのは、湘南国際アカデミー卒業後、地域のデイサービスセンターで勤務しているTさん(40代・女性)。主に日勤帯で、通所される高齢者の1日をサポートしています。
「朝はご利用者さまの送迎から始まって、健康チェック、朝の体操やレクリエーション、お昼の配膳・介助と、慌ただしくもにぎやかです」
午後は入浴介助や個別の機能訓練、趣味活動の時間など。「ぬり絵や将棋、おしゃべりなど、それぞれの方が楽しく過ごせるように工夫しています。笑顔が増えると、職員側も元気をもらえます」
Tさんは未経験から介護の世界に飛び込んだ一人。「最初は覚えることが多くて戸惑いましたが、湘南国際アカデミーの初任者研修で“自立支援の視点”を学んだおかげで、単に“お世話する”のではなく、“できることを引き出す”関わり方が身につきました」
現在は後輩スタッフの指導にもあたりながら、介護福祉士を目指して勉強中とのことです。

Kさん
介護士の主な仕事内容と1日の流れ
「夜の時間は、ご利用者さまが一番“やすらげる”時間。だからこそ、安心して眠ってもらえるように心がけています」
そう語るのは、湘南国際アカデミーで初任者研修を修了し、現在は特別養護老人ホームで夜勤スタッフとして働くKさん(30代・男性)。
Kさんの勤務は夕方17時から翌朝9時まで。夜勤では、夕食の介助と口腔ケアから始まり、就寝準備、ナイトケア(排泄・更衣のサポート)などを担当します。
「消灯後は、2〜3時間おきに居室を巡回して、体位変換や排泄介助を行います。急変があればナースと連携して対応します。ご利用者さんの小さな変化にも気づけるよう、五感を研ぎ澄ませています」
夜勤明けの引き継ぎでは、細かい記録を残すことを大切にしているそうです。「日勤のスタッフが安心して受け継げるように、記録には自分なりのこだわりがあります」
初めての夜勤は不安もあったKさんですが、「湘南国際アカデミーでの介護職員初任者研修が、実際の現場でも大きな助けになった」と振り返ります。
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介護求人の探し方:おすすめの媒体と選び方
求人を探す手段は多岐にわたります。自分に合った求人を見つけるためのポイントを押さえましょう。
求人媒体はインターネットだけではなく、ハローワークや自治体の案内、知人の紹介など幅広く活用できます。複数の情報源をチェックし、自分に合った雇用形態や勤務地、勤務時間などを比較検討することが大切です。
転職サイト・転職エージェントを活用する
介護専門の転職サイトやエージェントを利用すると、非公開求人や詳細な職場の情報を得やすいメリットがあります。エージェントを通じて職場見学や面接の日程調整を任せられるため、スケジュール管理が苦手な方にも便利です。
ハローワーク・自治体の支援を利用する
ハローワークでは無料で求人情報を得られ、担当者に相談しながら自分に合った職場を探せます。自治体主催の就職セミナーや合同説明会は、介護業界に特化したイベントが開かれることもあるので、積極的に参加して現場の生の声を聞いてみるのも良い方法です。
新聞やフリーペーパー・知人紹介も検討
地域に根ざした求人情報は、新聞の折り込みやフリーペーパーで見かけることも少なくありません。知人がすでに介護職に携わっている場合は、その方から職場の雰囲気や業務内容をよりリアルに聞くことができるのも利点です。
応募・面接突破:未経験からの転職を成功させるコツ
実際に応募する際には、介護業界ならではのポイントがあります。面接で好印象を与えるための秘訣を押さえましょう。
未経験からの介護業界デビューでは、これまでの経験や人柄をどのようにアピールするかが重要です。社会人としての基本的なマナーや利用者に寄り添う姿勢を、言葉だけでなく態度でも示せるよう準備しましょう。
志望動機と自己PRの作り方
未経験でも熱意が伝わる志望動機を考える際には、「人の役に立ちたい」「高齢化社会に貢献したい」といった思いを具体的なエピソードと結びつけて話すと説得力が増します。これまでの職種で培ったコミュニケーション能力やマナーを活かせる点を強調するのも効果的です。
面接で好印象を与える服装・マナー
清潔感のある服装が基本で、派手すぎるアクセサリーや香水は避けた方が無難です。面接では、はっきりした声と丁寧な言葉遣いを心がけつつ、笑顔で対応することが大切です。利用者と接する仕事であることを意識し、柔らかな印象を与えるように気をつけましょう。
介護士・介護職の面接でよく聞かれる質問と答え方のコツ
「どのようなきっかけで介護業界を目指したのか?」や「どんなところにやりがいを感じるか?」といった質問が頻出です。答えるときは、具体的なエピソードを交えながら持っている希望や意欲を伝えると好印象を得やすいでしょう。ポジティブな気持ちや利用者への思いやりを表現するのがポイントです。
神奈川で未経験から介護士を目指すなら湘南国際アカデミー
神奈川県エリアでの介護職を目指す方におすすめのスクールやサポート体制をご紹介します。
地域密着型で資格取得をサポートしてくれるスクールを利用することで、未経験からでも介護職にチャレンジしやすくなります。神奈川エリアでの実例として、湘南国際アカデミーが多くの受講生をサポートしています。
無資格・未経験から資格取得まで一貫サポート
湘南国際アカデミーでは、介護職員初任者研修をはじめとした各種研修を実施し、受講から就職までをトータルでサポートしています。現場で活かせる実践的なカリキュラムが整っているため、学んだ知識をすぐに仕事で活用しやすいのが魅力です。
神奈川県内9校舎で通いやすい
仕事や家庭の都合に合わせて通学できるよう、神奈川県内に9つの校舎が展開されています。駅から近い立地や夜間・休日コースなど、スケジュールに合わせた受講スタイルを選べるのが大きな強みです。
湘南国際アカデミーの各校舎情報はこちら⇒「湘南国際アカデミー 校舎一覧」
給付金・無料振替制度・就職支援も充実
受講料負担を軽減するための給付金制度や、万が一欠席してしまった場合でも対応できる無料振替制度が充実しています。さらに、介護施設とのネットワークを活かした就職支援も行われており、初めて介護業界に入る方が安心して学び、働き始められる環境を提供しています。
まとめ|未経験から介護士を目指すなら「一歩踏み出す勇気」から
介護職は未経験でも挑戦しやすく、やりがいやキャリアアップの可能性にあふれています。最後に、これまでのポイントを整理して締めくくります。
介護士として未経験から飛び込むハードルは決して高くありません。無資格からでも働きながら学べる環境が整っており、自分のライフスタイルや志向に合わせてキャリアを築くことができます。今後も高齢化が進む中で、介護業界は必要とされ続ける職場です。
大切なのは、「自分にもできるかもしれない」と勇気を持って最初の一歩を踏み出すこと。施設形態や働き方の違いを理解し、資格取得やキャリアアップを視野に入れながら、ぜひ自分にぴったりの介護の仕事を見つけてみてください。
その他、介護技能実習評価試験評価者として外国人介護士の受け入れ機関への評価業務や、介護事業所や医療機関において「事業所内スキルアップ研修」の企画・提案・実施など各事業所用にカスタマイズする研修をプロデュースし、人材確保・育成・定着に向けた一連のプログラムを手掛けている。






