ケアマネ試験対策では、インプット学習だけでなく「本番形式で解く」演習が得点力を左右します。そこで役立つのが、無料で受けられる模擬試験(模試)や無料問題サイトです。
本記事では、無料模試でできること・限界、おすすめの無料サイト比較、過去問を模試化する手順、復習で伸ばす方法までを整理します。無料から有料へ切り替える判断基準も示し、最短距離で合格点に近づく活用法を解説します。
本記事は以下のデータを参照して執筆しています。
(参照:厚生労働省「介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況等」)
ケアマネジャー試験の科目・出題範囲・合格基準については、以下のページをご覧ください
ケアマネの無料模擬試験とは?できること・限界
無料模試は、費用をかけずに実戦演習を始められる反面、サービス内容には差があります。まずは何ができて、何ができないのかを把握して学習計画に組み込みましょう。
無料模試は現在地の確認に使い、結果から弱点を特定してテキスト学習や過去問演習に戻す流れを作ると効果が一気に上がります。
無料模試でできること
時間を計って解くことで、本番に近い負荷で演習できます。知識があっても、制限時間内に選択肢を比較して確定する力は別物なので、無料でも早めに鍛える価値があります。
現時点の得点力や弱点分野を見える化でき、介護支援分野と保健医療福祉分野のどちらが足を引っ張っているかを把握しやすくなります。サイトによってはスマホで解けるので、通勤や休憩時間のスキマ演習にも向きます。
無料模試の注意点(解説・難易度・更新頻度)
解説が短い場合、正解を覚えるだけで終わりやすく、次に似た問題が出るとまた落とします。正解の根拠だけでなく、なぜ他の選択肢が誤りなのかまで説明があるかを確認しましょう。難易度が本番とズレることもあります。
やや難しめに作られているサイトもあれば、基礎中心で易しめのこともあるため、点数の良し悪しだけで一喜一憂しないことが重要です。見るべきは、どの論点で、どんな理由で落としたかです。制度改定や法改正の反映が遅いケースもあるため、掲載年度や更新履歴が明記されているかを確認しましょう。

介護福祉士・介護支援専門員
【監修者コメント】
介護福祉士受験対策テキストの執筆経験から申し上げますと、選択肢の解説で「なぜ誤りか」が書かれていないものは、五肢複択の対策として効果が半減します。
正解を覚えても、同じ論点の言い回しが変わると落としやすくなるからです。
無料・有料を問わず、誤り選択肢の根拠まで書かれているかを最初に確認することをおすすめします。
(参照:厚生労働省「介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況等」)
ケアマネ試験の出題構成と合格基準(足切りの考え方)
無料模試を効果的に使うには、試験の全体像と合格基準を理解することが前提です。
ケアマネ試験は介護支援分野(25問)と保健医療福祉サービス分野(35問)の計60問・120分で構成され、各分野ごとに基準点を満たす必要があります。
総得点が合格圏でも、片方の分野が基準未達だと不合格になるリスクがあります。無料模試を受けるときは、総得点よりも先に分野別得点を確認するのが最初の習慣です。
試験科目・出題範囲・合格率推移テーブルの詳細については、以下のページをご覧ください
【比較一覧】無料で受けられるケアマネ模試・問題サイト
無料で受けられる模試・問題サイトは、形式や解説の厚さ、対応端末などが異なります。比較観点をそろえて自分に合うものを選びましょう。無料の範囲で最大効率を狙うなら、通し演習用を1つ、分野別反復用を1つのように役割で使い分けるのが現実的です。
| サービス名 | 形式 | 解説の質 | スマホ対応 | 更新頻度 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| ケアマネでまんねん | 分野別常設問題(五肢複択) | ○ 問題ごとに解説あり | ○ | 随時更新 | 介護支援・保健医療福祉・福祉サービスの各分野をテーマ別に細分化。全分野ランダム出題にも対応。難易度は本番よりやや高め設定 |
| 資格の大原 無料実力診断模試 | Zoom・オンライン(期間限定) | ◎ 受験後に学習アドバイスあり | ○ | 年1回程度 | 本番形式に近いZoom模試。受験後に弱点分野のアドバイスが得られる。開催日程の事前確認が必要 |
| 過去問の模試化 (自己実施) | 本番60問・通し演習 | △ テキストや解説集で補完が必要 | — | 毎年更新 | 厚生労働省や試験センター等から入手可能な過去問を自分で時間を計って解く方法。費用0円で本番最も近い形式を再現できる |
※上記の情報は、2026年4月時点での情報になります。最新の情報は各教育機関にお問い合わせください。
湘南国際アカデミーでは現在ケアマネジャーの受験対策講座は提供していませんが、教材や他の教育機関の情報を以下のページで紹介しています
比較ポイント(解説の質・本番形式・スマホ対応・更新頻度)
解説の質は最重要です。正解の理由だけでなく、誤り選択肢がなぜ誤りかまで書かれていると、選択肢比較の力が伸びます。逆に解説が短い場合は、テキストで根拠確認する前提で使いましょう。
本番形式に近いかも確認します。制限時間・問題数・五肢複択の形式・分野構成が本試験に近いほど、時間配分や解く順番の練習になります。
スマホ対応は継続に直結します。自動採点・見直しやすい画面・復習用の間違い履歴があると回転数を上げられます。更新頻度や最新年度対応・誤り修正の体制が見えるサイトは信頼しやすいです。
介護支援分野の無料問題・演習
介護支援分野は、制度の枠組みと運用の流れが得点源になります。無料問題で演習するときは、単語暗記よりも、手続きの順番や主体が誰かを問う設問に注目すると理解が深まります。
伸びやすい学び方は、問題を解いて間違えたら、その論点を図にして流れで覚え直すことです。例えば申請から認定・給付・サービス提供までを一連で説明できる状態を目指すと、選択肢の微差に強くなります。
無料演習は分野別に細かく反復できる利点があります。毎回テーマを決め、正答率よりも同じタイプの誤りを繰り返さないことを目標にすると、短時間でも点が積み上がります。
保健医療福祉分野の無料問題・演習
保健医療福祉分野は、全部を完璧にしようとすると時間が足りなくなりがちです。無料問題はテーマごとに切り分けられていることが多いので、頻出から優先して得点を作る戦略が有効です。
特に医療系は用語の定義を丸暗記するより、症状や対応のセットで覚えると問題に強くなります。選択肢の中で何が不適切かを選ぶ形式が多いため、正しい対応と避けるべき対応を対にして整理しましょう。
福祉サービスは要件や対象者・提供内容の違いが混ざりやすい分野です。無料演習で間違えたら、サービス名・対象・できること・できないことを一行で書き分けると、選択肢比較の速度が上がります。
有料模試の概要(参考:切り替えを検討する場合)
無料模試だけでも十分な対策は可能ですが、成績分析・解説の厚さ・全国順位など付加価値が欲しい場合は有料模試も選択肢の一つです。代表的なサービスを参考として紹介します。費用・日程・詳細は各社の公式サイトでご確認ください。
| 提供機関 | 回数 | 受験場所 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 中央法規出版 | 全2回(第1回・第2回) | 自宅(郵送) | のべ10万人以上の受験実績。成績表と全国順位が返却される。セット購入で割引あり |
| アガルート | 全1回 | 自宅 | 過去5年の頻出項目に特化した出題設計。解説冊子付き |
| 三幸福祉カレッジ | 全1回 | 会場・自宅を選択可 | 会場受験で本番環境を再現できる。弱点分野コメント付き添削 |
| ユーキャン | 全1回 | 自宅 | WEB自動採点対応。解答・解説冊子はB5サイズで持ち運び可能 |
| 資格の大原 | 全1回 | 自宅 | 本試験レベルの問題で総仕上げに最適。採点サービス期限あり |
※上記の情報は、2026年4月時点での情報になります。各サービスの価格・日程は年度により変更となる場合があります。最新情報は各社公式サイトでご確認ください。
過去問を模擬試験として活用する具体的手順
無料模試が少ない、または質が合わない場合でも、過去問を模試化すれば実戦演習は可能です。過去問は最も信頼できる演習素材で、無料で実戦形式を作れます。大切なのは、過去問をただ解くのではなく、本番と同じ条件に寄せて模試として運用することです。
時間を計って解く方法
開始前に環境を整えます。机上を片付け、時計を用意し、解答の付け方も本番同様に決めてからスタートすると当日の再現性が上がります。
分野ごとに解くか、全体を通して解くかを事前に決めます。最初は分野別で精度を上げ、慣れてきたら通しで時間配分を練習する流れが効率的です。
制限時間を設定し、見直し時間まで含めて運用します。途中で答え合わせはせず、分からない問題は印を付けて一旦進むなど、実戦ルールで解くことが模試化の核心です。
自己採点と弱点分析のやり方
自己採点は正誤だけで終わらせないのが鉄則です。分野別得点を出し、どちらが足切りリスクになっているかを先に確認します。次に誤答理由を分類します。
知識不足・読み違い・選択肢比較ミスのどれかに分けると、同じ失点を減らす打ち手が明確になります。間違えた選択肢のどこが違うかを言語化し、次回の学習タスクに落とし込みます。条文や制度の要件・数値・対象者など、根拠に戻って確認し、短いメモにしておくと再発防止になります。
無料模試を最大活用する復習法
無料模試の価値は受けることより受けた後にあります。復習設計を決めると、同じ演習量でも伸び幅が大きく変わります。無料模試は、点数を上げる道具というより、弱点を特定して学習を最適化するための診断ツールです。
復習の目的は、間違いを減らすだけでなく、迷いを減らすことです。正解した問題でも根拠が曖昧なら、本番で落とす可能性があるため、確信度も含めて見直すと精度が上がります。
間違えた問題の分析方法
誤答は知識の穴と解き方の癖に分けて扱います。知識の穴ならテキストに戻り、解き方の癖なら設問の読み方や選択肢比較の手順を修正します。
根拠をテキストで確認したら、一行要約を作ります。条文・定義・数値・対象者要件など、どれがポイントだったかを短く言える形にすると定着が速くなります。
最後に同テーマの類題を2〜3問追加で解きます。理解したつもりを防ぎ、次に出ても落とさない状態まで仕上げるのを1セットにしましょう。
足切り対策としての分野バランス管理
分野別に最低目標ラインを設定し、模試ごとに記録します。総得点が伸びていても、片方の分野が基準未達なら合格が遠いと判断できます。弱い分野は先に底上げし、得意分野の過学習を抑えるのが合理的です。得意分野は伸ばしやすい反面、足切り回避には直結しにくいことがあります。

介護福祉士・介護支援専門員
【監修者コメント】
介護支援専門員として実務に携わってきた経験から申し上げますと、保健医療福祉分野は「知っているつもり」になりやすい領域です。
現場で触れていない疾患や制度の要件は、模試で初めて穴に気づくことが多い。模試の結果で保健医療福祉分野の得点が低い場合は、医療系の論点を最優先で潰す判断が合格への近道です。
(参照:厚生労働省「介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況等」)
何回分解けばよいかの目安
基礎固め期は、分野別の無料問題や小テストを中心に回転させ、頻出論点の抜けをなくす段階です。演習期は、無料模試や過去問の模試化で本番形式を増やし、弱点論点を潰し切ります。
同じ模試は復習込みで2〜3回解くと、知識の定着確認に使えます。直前期は新規問題数を増やすより、間違えた論点の再発防止を優先します。次の模試へ移る条件は、誤答が問題単位ではなく論点単位で減っていることです。
無料から有料模試・講座に切り替える判断基準
無料だけでも学習は進められますが、伸び悩みや不安が大きい場合は有料サービスが時間短縮になります。無料で伸びる人は、誤答原因を自分で特定し、テキストに戻って修正できる人です。
逆に、何をどう直せばいいか分からない状態が続くなら、有料のサポートが効きやすいです。切り替えは気合ではなく指標で判断しましょう。分野別基準点の安定性と、解説の理解度が分かれ目になります。
点数別の判断目安
分野別基準点を安定して超えられているかを最優先で見ます。足切り未達が続くなら、弱い分野に特化した教材や講座で底上げする方が早い場合があります。
総合で合格ライン近辺まで来ている人は、本番形式の有料模試で時間配分と精度を最終調整すると効果的です。点数が伸びないときは、勉強量ではなく勉強の中身がズレていることが多いです。
解説の質を重視すべきケース
独学でなぜ違うかを自力で特定できない場合、薄い解説だと同じ誤りを繰り返します。誤り選択肢の根拠まで示される解説は、選択肢比較の力を直接伸ばします。
制度改正やサービス要件の理解が曖昧なまま演習を続けると、点数が頭打ちになりやすいです。背景や整理図で理解させる解説があると、知識がつながって安定します。

介護福祉士・介護支援専門員
【監修者コメント】
湘南国際アカデミーでは現在ケアマネジャーの受験対策講座は提供していませんが、介護福祉士受験対策の指導経験から共通して言えることがあります。
模試は「受けた後の復習設計」で効果が大きく変わります。受けっぱなしにせず、誤答理由の分類と論点単位での再学習まで設計して初めて模試が機能します。
独学・講座の選択より、復習の仕組みを先に決めることをおすすめします。
湘南国際アカデミーでは現在ケアマネジャーの受験対策講座は提供していませんが、教材や他の教育機関の情報を以下のページで紹介しています
ケアマネ模擬試験に関するよくある質問
無料模試の使い方で迷いやすい点を、受験者目線の質問形式で整理します。最終的な数字や手続きは必ず受験地の公式要項で確認してください。
- Q1.無料模試だけでケアマネ試験に合格できますか?
- A
合格の可能性はあります。ただし、無料模試は解説が薄いことがあるため、理解不足を自力で補う工夫が必要です。無料模試で弱点を見つけたら、過去問を模試化して演習量を確保し、間違えた論点はテキストで根拠確認する流れを作ると戦えます。
特に足切り対策として、分野別の底上げを優先し、片方の分野が基準未達のままにならない学習配分を徹底することが重要です。
- Q2.おすすめの無料ケアマネ模試・問題サイトはどこですか?
- A
常設の無料問題サイトとして「ケアマネでまんねん」が分野別・テーマ別に細かく演習できるため、反復学習に向いています。期間限定の無料模試としては「資格の大原 無料実力診断模試」がZoom形式で受験後のアドバイスまで得られます。
費用0円で本番形式に最も近い演習をしたい場合は、過去問を自分で時間を計って解く「過去問の模試化」が最もコストパフォーマンスが高いです。目的に応じて組み合わせるのが現実的です。
- Q3.ケアマネ模試を受けるのはいつが最適ですか?
- A
試験本番が例年10月のため、総仕上げとして模試を活用するなら7〜9月が適しています。この時期までに両分野の学習を一通り終えておくのが理想です。
ただし分野別の無料問題は学習開始直後から使えます。基礎固め期(4〜6月)は分野別演習で頻出論点の穴をふさぎ、演習期(7〜9月)は通し形式の模試で時間配分と弱点の最終確認に使う流れが効率的です。
有料模試の締切日程は機関ごとに異なるため、受けたい場合は早めに確認してください。
- Q4.模試の点数が合格ラインに届かない場合、どうすればよいですか?
- A
まず分野別得点を確認し、足切りリスクがある分野を特定します。次に誤答を「知識不足・読み違い・選択肢比較ミス」の3つに分類すると、対策の方向性が明確になります。
知識不足ならテキストに戻り、比較ミスなら解き方の手順を修正します。点数が伸びないときは勉強量より勉強の中身がズレていることが多く、誤答理由の分類と論点単位での再学習を優先してください。
直前期は新規問題より間違えた論点の再確認に時間を使う方が得点が安定します。
- Q5.過去問と模試はどちらを優先すべきですか?
- A
基礎固め期は過去問を分野別・論点別に解いて弱点を見つける用途に使い、演習期は模試(または過去問の通し模試化)で時間配分と精度を上げる用途に使うのが合理的です。両者は目的が異なります。
過去問は知識の穴と頻出論点の把握に強く、模試は本番の時間感覚と分野バランスの確認に強い。どちらかだけでなく、学習段階に応じて役割を切り替えながら組み合わせると最も効果が出ます。
まとめ|無料模試を合格につなげるコツ
無料模試は選び方と復習設計で価値が決まります。足切りを意識して分野別に弱点を潰し、過去問の模試化も組み合わせれば、無料でも得点力を着実に伸ばせます。模試の点数は現在地の確認ツールであり、受けた後の復習と学習配分の見直しが本当の価値です。
合格の鍵は、分野別の足切りを前提に学習配分を管理し、誤答理由を分類して根拠に戻る復習を型にすることです。過去問を模試化すれば、無料でも本番レベルの練習量を確保できます。
無料から有料への切り替えは、分野別基準点の安定性と解説で理解が進むかで判断しましょう。目的に合った演習と復習を積み重ねれば、無料中心でも合格点に近づけます。
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介護の資格 湘南国際アカデミー
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湘南国際アカデミーでは初任者研修・実務者研修・介護福祉士受験対策の講師を務めるほか、受験対策テキストの執筆も担当。
介護技能実習評価試験評価者として外国人介護士の受け入れ支援、事業所向けスキルアップ研修のプロデュースなど、人材確保・育成・定着に向けた幅広い活動を展開している。






