介護の現場でステップアップしたい人が目指すのが、介護福祉士の資格取得です。しかし、「勉強の仕方がわからない」「久しぶりの勉強で不安」と感じている人も多いのではないでしょうか。特に家庭と仕事を両立しながら学ぶ人にとっては、効率的な勉強法を知ることが合格への近道です。
この記事では、湘南国際アカデミーで講師や受験対策テキストの作成を担当している私(江島)が、介護福祉士試験の概要やおすすめの勉強方法、合格のためのコツを解説します。
※記事の途中に、どなたでも無料で参加できる「第38回(2026年1月実施)介護福祉士国家試験|受講料無料「はじめの一歩講座」情報もありますので、ぜひご覧ください。
介護福祉士試験の概要
はじめに、試験の難易度や出題範囲など、介護福祉士の試験の全体像を解説します。
介護福祉士試験の難易度
近年の介護福祉士試験の合格率は、70〜80%前後と比較的高めになっています。しかし、合格するためにはしっかりとした準備が必要です。
試験は、専門知識だけでなく、実際の介護現場での判断力や倫理観も問われる内容となっており、単なる暗記だけでは合格は難しいと言えるでしょう。そのため、日々の積み重ねや実践的な学習が求められます。
介護福祉士試験の出題範囲
試験は筆記試験の形式で行われます。筆記試験では以下のような分野から出題されます。
※以下の科目名をクリックすると対談形式で、各科目のポイント解説をご覧いただけますので、是非参考にしてください。
- 人間の尊厳と自立
- 社会の理解
- 介護の基本
- コミュニケーション技術
- 人間関係とコミュニケーション
- 生活支援技術
- 介護過程
- 発達と老化の理解
- 認知症の理解
- 障害の理解
- こころとからだのしくみ
- 医療的ケア
- 総合問題
試験は五つの選択肢から選ぶマークシート方式です。
総得点のおよそ60%以上が合格の目安ですが、介護福祉士試験は独自のルールがあります。それは、各科目で1問以上の正解が必須となっている点です。もし、1つでも0点の科目があると不合格になります。
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介護福祉士の試験に合格するための勉強方法
介護福祉士試験に合格するには、自分に合った学習スタイルを見つけることが大切です。
次に、主な3つの勉強方法について、それぞれの特徴やメリットを紹介します。
通学
専門校やスクールに通学して学ぶ方法は、講師の指導を直接受けられる点が大きな魅力です。わからないことをすぐ質問できる環境や、仲間と切磋琢磨できる雰囲気は、学習の継続にもつながります。
また、介護職の現場経験を持つ人が講師をしているケースも多く、実践的なサポートが受けられるため、より深い理解につながります。
さらに、授業は体系的に組まれており、基礎からしっかりと学べるカリキュラムになっています。通学の頻度や時間帯も多様化しているため、家庭との両立がしやすいスケジュールが選べるスクールも多いです。
通信講座
自宅で学べる通信講座は、家庭や仕事と両立しながら資格取得を目指す人に人気の学習スタイルです。動画やテキスト、オンラインテストなどを活用し、自分のペースで学べるのが特徴です。
また、添削指導や質問対応、定期的なフォローアップが充実している講座もあり、こうしたサポートは独学に不安を感じる人にとっては心強い存在となるでしょう。
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独学
コストを抑えたい人や、マイペースに勉強を進めたい人にとって、独学は有効な選択肢です。書店で販売されている参考書や問題集、インターネット上の無料コンテンツなどを活用しながら、自分なりのスケジュールで取り組むことができます。
ただし、独学はすべて自分で計画・管理を行う必要があるため、途中で挫折してしまう人も少なくありません。過去問分析や最新の出題傾向の把握など、情報収集にも手間がかかります。
確実に合格を目指したい人や学習に不安がある人は、必要に応じて講座やスクールのサポートを利用するのも一つの手です。
第38回介護福祉士国家試験対応「はじめの一歩講座」のご案内
項目 | 内容 |
---|---|
講座名 | 第38回(2026年1月実施)介護福祉士国家試験 受講料無料「はじめの一歩講座」 |
日時 | 2025年7月29日(火) 19:30~20:30 |
開催方法 | オンライン(Zoom) |
参加費・受講料 | 無料 |
内容 | ・受験の申込方法について ・受験に失敗しないための準備 ・絶対に合格するための勉強方法 |
見逃し防止機能について | 見逃し防止をご希望の方は以下をクリックしてください ⇒LINEで見逃し防止登録 |
Zoom参加リンク | 当日は以下からセミナーにご参加いただけます ⇒Zoomでセミナーに参加する |
ミーティングID | 864 9154 9845 |
パスコード | 039281 |
介護福祉士の試験に受かる!勉強のコツ
勉強を始めたものの「どこから手をつけたら良いかわからない」「覚えてもすぐに忘れてしまう」と悩む人も多いのではないでしょうか。
ここからは、介護福祉士試験の合格に近づくための、具体的な勉強のコツを紹介します。
過去問を解いて全体像を把握する
過去問を解くことで、試験の出題傾向や形式、問われる内容のレベル感を把握できます。最初からすべて解けなくても構いません。どのような問題が出るのかを知ることが第一歩です。
数年分の過去問を解くことで、自分の苦手な分野や繰り返し出題される重要ポイントが見えてきます。試験対策の土台として、過去問は必ず活用しましょう。
おススメの過去問題集はこちら⇒「介護福祉士Web過去問無料版」
時間配分を意識しながら取り組む
介護福祉士試験は、午前と午後の2部構成で実施されます。午前の部は100分で63問、午後の部は120分で62問が出題されます。
試験区分 | 試験時間 | 出題数 | 試験形式 |
---|---|---|---|
午前 10:00~11:40 | 100分 | 63問 | 5肢択一マークシート方式 |
午後 13:35~15:35 | 120分 | 62問 | 5肢択一マークシート方式 |
合計 | 220分 | 125問 | 5肢択一マークシート方式 |
解答にかけられる時間を単純に計算すると、午前の部は1問あたり約1分35秒、午後の部は約1分56秒となりますが、実際の試験では問題ごとに難易度や設問の文章量に差があるため、すべてを均等なペースで解くのは現実的ではありません。
そのため、日頃の学習でも時間を意識した演習が重要です。タイマーを使って模擬的に問題を解くなど、本番を想定したトレーニングを取り入れることで、解答スピードや集中力を養えます。
問題の種類や難易度に応じて柔軟に時間配分を調整する感覚を、普段の学習の中で身につけておくと、本番でも落ち着いて解答できるでしょう。
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得意分野を伸ばす
介護福祉士試験では、幅広い分野から出題されるため、基本的には全体をバランスよく学ぶ必要があります。しかし、実際に勉強を進めていくと、「ここは理解しやすい」「これはどうしても苦手」といった分野ごとの違いが見えてくるものです。
すべての分野を完璧に仕上げようとすると勉強時間が足りなくなり、結果として得意分野の得点が伸び悩んでしまうケースもあります。だからこそ、得意分野はしっかりと伸ばしておくことが大切です。
苦手な分野で満点を取る必要はありません。得意な分野でしっかり得点を稼げるようにしておけば、試験全体の得点を安定させられます。まずは自分が「理解しやすい」「点が取りやすい」と感じる分野を把握し、そこを重点的に磨いていきましょう。
最新の問題集や参考書も活用する
市販の参考書や問題集は、毎年内容が更新されています。特に法改正や制度変更などが試験に反映されることもあるため、古い教材を使い続けるのは注意が必要です。
最新版の問題集を使うことで、今の試験に即した内容に触れられて、より実践的な学習につながります。自分のレベルや目的に合った教材を選ぶことも、合格のための重要なポイントです。
介護福祉士を目指す人が勉強を続けるための心構えと工夫
資格取得の勉強は、短距離走ではなく長い道のりを走るマラソンのようなものです。特に日々の暮らしと両立しながら学習を進めるには、「やる気」と「続ける工夫」の両方が欠かせません。
最後に、学習を習慣化し、モチベーションを保ち続けるためのポイントを紹介します。
毎日少しずつでも「続ける」ことを意識する
まとまった時間が取れなくても、毎日少しずつ学ぶ姿勢が大切です。10分でも15分でも、机に向かう習慣を作ることで、知識は自然と定着していきます。
「今日は参考書の1ページだけ」「動画を1本見るだけ」など、小さな目標を積み重ねることが、合格への確かな一歩になります。
そして習慣が定着してきたら、少しずつ勉強に取り組む時間を増やしていきましょう。
自分に合った学習スタイルを確立する
紙のテキストでじっくり読み込むのが好きな人もいれば、耳で聞くほうが理解しやすいという人もいます。生活スタイルや性格に合わせて、学びやすい方法を見つけることが長続きの秘訣です。例えば、通勤中に音声講座を聞いたり、隙間時間にスマートフォンで過去問を解いたりと、無理なく続けられる形を探してみましょう。
周囲の協力を得る・自分を褒める
学習に取り組む時間を確保するには、時に家族や周囲の理解・協力が必要なこともあります。「試験が終わるまではこの時間だけ勉強に使いたい」と伝えることで、周りのサポートも得やすくなります。
また、自分自身を追い込みすぎず、「今日は頑張れた」と小さな達成感を得ながら進めていくことも大切です。時には気分転換を取り入れながら、無理のないペースで取り組みましょう。
FAQ|介護福祉士の勉強方法に関するよくある質問
介護福祉士試験を目指す多くの方が、「どうやって勉強すれば合格できるのか」「何から始めればいいのか」といった悩みを抱えています。ここでは、効率よく学び続けるための勉強方法に関するよくある質問をまとめました。
- Q1.介護福祉士の勉強はいつから始めるべきですか?
- A
少なくとも試験の半年前(7月ごろ)には学習を開始するのがおすすめです。
ただし、初学者や仕事と両立しながら学ぶ方は、もっと早めにスタートしておくと安心です。コツコツ継続できる習慣をつけることが、合格の近道になります。以下の関連記事も読まれています
- Q2.独学と講座受講、どちらがおすすめですか?
- A
ご自身の生活スタイルや学習経験によって選ぶと良いでしょう。
- 独学:コストを抑えられますが、情報収集や計画管理が必要。自己管理に自信がある方向け。
- 通信講座:スケジュール調整がしやすく、サポートもあるため初学者にも安心。
- 通学講座:質問しやすくモチベーション維持がしやすい。体系的に学びたい人におすすめです。
湘南国際アカデミーでは、通学・通信どちらのスタイルにも対応しています。
- Q3.忙しくて勉強時間がとれないときはどうすれば?
- A
まとまった時間がとれなくても、1日10分〜15分の積み重ねが重要です。
通勤時間やすき間時間を活用して、アプリや音声教材、動画解説などを活用しましょう。
毎日「続ける習慣」が合格につながります。
- Q4.過去問はどのように使うのが効果的ですか?
- A
最初はすべて解けなくてOKです。出題傾向を把握し、自分の弱点を見つけることが目的です。
複数年分の過去問に取り組むことで、繰り返し出題されるテーマを把握できるほか、時間配分の感覚も身につきます。
湘南国際アカデミーではWeb過去問無料版も提供していますので、ぜひご活用ください。
- Q5.苦手科目の対策はどうすればいい?
- A
すべての科目を完璧に仕上げるのは困難なので、「最低1問正解」を目指すことが現実的な戦略です。
その分、得意分野でしっかり点を取るように意識すると、合計点で合格ラインを狙えます。
苦手分野は「図解」「音声」「動画」など、理解しやすい教材に切り替えてみるのも効果的です。
自分に合った勉強方法で介護福祉士の合格を目指そう
この記事では、介護福祉士試験に向けた勉強方法や合格のコツについて解説しました。
介護福祉士試験は、出題範囲が広く、しっかりと計画的に学習を進めることが重要です。通学・通信・独学といった勉強スタイルにはそれぞれメリットがあり、自分のライフスタイルに合わせて選ぶことが合格への第一歩となります。
さらに、過去問の活用や得意分野を活かす勉強の仕方、モチベーションを保つ心構えなども試験勉強には欠かせません。無理なく続ける工夫を取り入れながら、自分に合った方法で学習を進めていきましょう。
湘南国際アカデミーでは、未経験からでも合格を目指せる受験対策講座や教材(動画やeラーニング)を全国で展開しており、受験に必要な学習環境がすべて揃っています。
「自分に合う勉強方法がわからない」「何から始めればいいか不安」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。
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