第39回介護福祉士国家試験(2027年1月予定)から、受験申し込み方法がすべての受験者でオンライン化されます。本記事では、試験の基本ルール・パート合格制度・出題傾向・合格のための勉強法まで、湘南国際アカデミー講師・江島一孝が徹底解説します。
なお、本記事は2026年4月に江島が配信したオンラインセミナーをもとに最新情報へ更新しています。セミナーの内容はeラーニングプラットフォーム「マナリエプラス」でもご覧いただけます(30日間無料)。
なお、介護福祉士国家試験の申し込み手続き・必要書類の詳細については以下のページで別途解説しています。
申し込み手続き・必要書類の完全ガイドはこちら
第39回介護福祉士国家試験の試験概要
第39回介護福祉士国家試験の基本情報を確認しておきましょう。試験日程や申し込み期間、合格発表日などは毎年ほぼ同じ時期に設定されています。特に申し込み期間は約1ヶ月間しかありませんので、見逃さないよう早めに確認しておくことが重要です。
※詳細は公益財団法人社会福祉振興・試験センターの公式HPでご確認ください
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験日 | 2027年(令和9年)1月下旬予定 |
| 受験申し込み受付期間 | 2026年(令和8年)8月上旬〜9月上旬予定 ※詳細は2026年7月頃に公表予定 |
| 申し込み方法 | 全員インターネット申し込み(第39回から変更) マイページ登録が必要 |
| 合格発表日 | 2027年(令和9年)3月中旬予定 |
| 受験手数料(参考) | 18,380円(第38回実績) |
| 試験地 | 全国35試験地 |

介護福祉士・介護支援専門員
介護福祉士国家試験の申し込み期間は毎年たった1ヶ月しかありません。1日でも過ぎると、その年は受験できなくなります。
2026年7月頃に試験センターから詳細が公表されますので、必ずチェックしておきましょう。
第39回から申し込み方法が変わります|全員オンライン化
第39回介護福祉士国家試験から、受験申し込み方法が大きく変わります。初めて受験する方を含む全員がインターネットでの申し込みとなります。第38回まで初回受験者に必要だった「受験の手引き」の紙請求が不要になり、手続きがよりスムーズになります。
第38回までとの違い
| 項目 | 第38回まで | 第39回から |
|---|---|---|
| 初回受験者の申し込み | 郵送申し込みのみ(インターネット不可) | 全員インターネット申し込み可 |
| 受験の手引き | 別途請求が必要 | マイページで完結(請求不要) |
| 受験料の支払い | コンビニ・ゆうちょ銀行のみ | クレジットカード・コンビニ払い |
| 書類の提出 | 郵送が基本 | 画像アップロードが基本 |
第39回の申し込みの流れ(予定)
現時点で公表されている情報をもとに、申し込みの流れをまとめました。詳細は2026年7月頃に公益財団法人社会福祉振興・試験センターから公表される予定です。
①試験センターのホームページで最新情報を確認(2026年7月頃公表予定)
②メールアドレスを登録してマイページを作成
③マイページに氏名・住所・連絡先などの個人情報を入力
④顔写真・実務経験証明書・実務者研修修了(見込)証明書などをスマートフォンで撮影してアップロード
⑤受験手数料をクレジットカードまたはコンビニ払いで支払い
⑥申し込み完了(受付期間:2026年8月上旬〜9月上旬予定)

介護福祉士・介護支援専門員
第39回からは初めての受験者も含めて、全員がネットで申し込めるようになります。スマートフォンで書類の写真を撮ってアップロードする形になりそうです。
実務経験証明書は自分では証明できないので、職場に早めに依頼しておくことが大切です。詳細が6月に公表されたら、マナリエプラスのライブ配信でも改めてご説明します。
必要書類・記入方法・よくあるトラブル対処法はこちら
パート合格制度とは|第38回から導入されたセーフティネット
第38回試験から導入されたパート合格制度について解説します。第39回では第38回でパートを合格した方が実際に「免除受験」するケースが出てきます。これから初めて受験する方にとっても、万が一の備えとして知っておきたい制度です。

介護福祉士・介護支援専門員
パート合格制度をむずかしく考える方が多いですが、実はシンプルです。まず一発合格を目指す。
もし合格点に届かなかった時でも、合格したパートは2年間持ち越せる。そういうお助け制度があるんだな、くらいのイメージで十分です。
引用元:社会福祉振興・試験センターHP「パート合格(合格パートの受験免除)がスタートします!」
| 午前/午後 | パート区分 | 試験科目 | 出題数 |
|---|---|---|---|
| 午前試験 | Aパート 全60問 | 人間の尊厳と自立 | 2問 |
| 介護の基本 | 10問 | ||
| 社会の理解 | 12問 | ||
| 人間関係とコミュニケーション | 4問 | ||
| コミュニケーション技術 | 6問 | ||
| 生活支援技術 | 26問 | ||
| 午後試験 | Bパート 全45問 | こころとからだのしくみ | 12問 |
| 発達と老化の理解 | 8問 | ||
| 認知症の理解 | 10問 | ||
| 障害の理解 | 10問 | ||
| 医療的ケア | 5問 | ||
| 午後試験 | Cパート 全20問 | 介護過程 | 8問 |
| 総合問題 | 12問 |
パート合格制度では、全体の合格点に届かなかった場合でも、各パートの合格基準点を満たしていれば「パート合格」となります。合格したパートは翌々年まで2年間有効で、次回以降の受験ではそのパートが免除されます。ただし有効期限を過ぎると再度全パート受験が必要になりますので注意が必要です。
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介護福祉士国家試験の合格基準と出題範囲
合格するためには、試験のルールをしっかり把握しておくことが大切です。「何点取れば合格なのか」「どの科目で0点を取ってはいけないのか」——これを知らずに勉強を始めると、方向性を間違えてしまいます。
問題数・合格基準点・合格率
介護福祉士国家試験は全125問・五択マークシート方式です。合格基準は「総得点の60%程度」とされていますが、毎年問題の難易度に応じて補正されるため、合格点は年によって異なります。

介護福祉士・介護支援専門員
合格点は3月の発表まで誰にもわかりません。ただ、近年で80点以上が合格点だった年は一度もないので、80点以上取れていれば100%合格と思っていいと毎年お伝えしています。逆に75点ギリギリだと、その年によっては不合格になることもあります。
参照元:厚生労働省「介護福祉士国家試験の実施状況」
| 回(実施時期) | 合格点 | 合格率 | 受験者数 |
|---|---|---|---|
| 第38回(2026年1月) | 64点(総得点の60%) | 70.1% | 78,469人 |
| 第37回(2025年1月) | 70点(総得点の60%) | 78.3% | 75,387人 |
| 第36回(2024年1月) | 67点(総得点の67%) | 82.8% | 74,595人 |
| 第35回(2023年1月) | 75点(総得点の60%) | 84.3% | 79,151人 |
| 第33回(2021年1月) | 75点(総得点の60%) | 71.0% | 84,483人 |
11科目群すべてで得点が必要
合格基準点を超えていても、11科目群のうち1つでも0点の科目群があれば不合格になります。介護福祉士の国家試験には全13科目ありますが、「人間の尊厳と自立・介護の基本」「人間関係とコミュニケーション・コミュニケーション技術」がそれぞれ1科目群としてまとめられているため、11科目群となっています。配点の少ない科目だからといって勉強をおろそかにすることは禁物です。
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受験資格の4つのルートと実務者研修の修了期限
介護福祉士国家試験を受験するためには、4つのルートのいずれかで受験資格を取得する必要があります。受験者の約90%が「実務経験ルート」で受験しており、3年以上の介護業務経験と実務者研修の修了が必要です。
| ルート | 主な条件 | 必要な研修・資格 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 実務経験ルート | 介護等の実務経験3年以上 (従業期間1,095日以上かつ従事日数540日以上) | 実務者研修修了(受験年度の3月31日までに修了) | 受験者の約90%がこのルート |
| 養成施設ルート | 介護福祉士養成施設(2年以上)卒業 | 養成施設でのカリキュラム修了 | 2027年3月31日までに卒業する場合は条件付きで登録可 |
| 福祉系高校ルート | 福祉系高等学校の所定課程を修了 | 必要に応じて「介護過程Ⅲ」修了証明書を提出 | 平成21年度以降入学者は原則国家試験受験が必要 |
| EPA(経済連携協定)ルート | EPAに基づき入国した介護福祉士候補者 | 受入施設で研修・実務を行いながら就労 | インドネシア・フィリピン・ベトナムの方が対象 |
実務者研修はいつまでに修了すればよいか
実務経験ルートで受験する場合、受験する年度の3月31日までに実務者研修を修了している必要があります。1月の試験日時点でまだ修了していなくても、申し込み時に「修了見込証明書」を提出し、試験後に正式な修了証明書を提出する形で受験することが可能です。

介護福祉士・介護支援専門員
1月の試験日時点で実務者研修がまだ終わっていない方もいます。その場合は見込みで申し込んで、2〜3月に修了証を試験センターに提出すれば大丈夫です。修了証が出るためには、授業への出席・通信添削課題の提出・受講料の支払いなど学校の条件を満たすことが前提になります。修了が見込める方は早めに受講を始めておきましょう。
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第39回合格に向けた出題傾向と勉強法
合格するためには、試験の出題傾向を正確に把握したうえで勉強を進めることが大切です。介護の現場経験だけで受験しようとすると、思わぬ落とし穴があります。
最近の出題傾向:科目横断問題が増加中
近年の介護福祉士国家試験では、複数の科目にまたがる知識を問う問題が増えています。例えば、法律・制度に関する内容が「社会の理解」以外の科目でも出題されるなど、「この科目ではこの内容しか出ない」という固定観念では対応できません。全科目をバランスよく学ぶことが合格への近道です。

介護福祉士・介護支援専門員
介護の現場経験だけで受験しようとするのは危険です。法定後見制度やエイジズムなど、現場ではほとんど使わない言葉が試験には出てきます。「現場で聞いたことない」と感じる問題こそ、受験勉強でしっかり押さえておく必要があります。
第38回の過去問から見る出題のポイント
第38回(2026年1月実施)の実際の問題から、出題傾向のポイントをご紹介します。第39回でも同様の傾向が続くと予想されます。
「高齢者に対する次の見方のうち、エイジズムに該当するものを1つ選びなさい」
解説:エイジズムとは「年齢差別・偏見」のこと。「頑固な老人になる」など、高齢者への偏見が含まれる選択肢が正解。現場ではほとんど使わない言葉ですが、受験勉強で必ず押さえておく必要があります。
「ベッド上で行う陰部洗浄に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい」
解説:正解は「バスタオルで両下肢を包む」。「蒸しタオルで水分を拭き取る」は誤り(蒸しタオルでは水分が拭き取れない)。現場経験があっても「なんとなく」ではなく、基本の根拠を問われます。消去法を活用することが有効です。
「記憶に関する次の記述のうち適切なものを1つ選びなさい」
解説:正解は「意味記憶は言葉の意味などに関する記憶である」。エピソード記憶・手続き記憶・意味記憶の違いは毎年頻出です。記憶の種類と特徴を整理して覚えておきましょう。
長文の事例を読んだうえで、法定後見制度や専門用語の知識を問う問題。
解説:総合問題は長文の事例問題で、複数の科目の知識が問われます。法定後見制度は「判断能力が不十分な方に後見人をつける制度」です。現場ではなじみが薄くても、試験では必須の知識です。専門用語の理解が合否を分けます。
合格のための勉強法
介護福祉士国家試験の合格に向けた効果的な勉強法をご紹介します。

介護福祉士・介護支援専門員
合格のコツは満点を目指さないことです。介護福祉士の試験には、講師でも迷うような難問が出ます。でも目的は難問を解くことではなく合格することです。出やすい問題を確実に正解する力をつけること——これが合格への近道です。まずは過去問をざっと解いてみて、自分の得意・苦手を把握するところから始めましょう。
| 勉強法 | ポイント |
|---|---|
| まず過去問を解く | 正解できるかより、出題傾向と自分の苦手を把握することが目的 |
| まんべんなく全科目を学ぶ | 1科目群でも0点は即不合格。配点が少ない科目も必ず学ぶ |
| 動画教材と問題集を併用する | テキストだけより記憶に残りやすく、スキマ時間に活用できる |
| 80点を目標にする | 75点ギリギリは危険。余裕を持って80点以上を目指す |
| 難問は捨てる勇気を持つ | 時間を使いすぎて取れる問題を落とす方が損失が大きい |
介護福祉士国家試験には、講師でも迷うような難問が出題されます。目的は難問を解くことではなく合格することです。合格に必要なのは「出やすい問題を確実に正解すること」。そのための教材と勉強法が全国の合格者に愛用されてきました。📘 テキスト版:「丸わかりテキスト」 |
全国の介護福祉士合格者が利用した無料の過去問題集はこちら
FAQ|第39回介護福祉士国家試験よくある質問
第39回介護福祉士国家試験の受験予定の方から寄せられる質問をまとめました。
- Q1.第39回介護福祉士国家試験の試験日はいつですか?
- A
2027年(令和9年)1月下旬を予定しています。受験申し込みは2026年(令和8年)8月上旬〜9月上旬の予定です。詳細は2026年7月頃に公益財団法人社会福祉振興・試験センターから公表されます。
- Q2.第39回から申し込み方法が変わると聞きました。何が変わりますか?
- A
第38回まで初めての受験者は郵送申し込みのみでしたが、第39回からはすべての受験者がインターネットで申し込めるようになります。マイページを作成し、個人情報の入力・書類のアップロード・受験料の支払いをオンラインで完結できる予定です。詳細は2026年7月頃に公表されます。
- Q3.パート合格制度はどう活用すればいいですか?
- A
まず一発合格を目指すことが大前提です。パート合格制度は万が一不合格になった場合のセーフティネットです。第38回でA・Bパートを合格した方は、第39回ではCパートのみ受験すれば介護福祉士になれます。合格したパートは翌々年まで2年間有効ですので、計画的に受験しましょう。
- Q4.実務者研修はいつまでに修了すればよいですか?
- A
実務経験ルートで受験する場合、受験する年度の3月31日までに実務者研修を修了している必要があります。1月の試験日時点で未修了でも「修了見込証明書」を提出して申し込むことが可能です。その後、正式な修了証明書を提出することで受験資格が確定します。
- Q5.合格するには何点取ればよいですか?
- A
合格基準は総得点の60%程度で、毎年問題の難易度に応じて補正されます。目安として80点以上取れていれば確実に合格です。近年で80点以上が合格点だった年はありません。75点ギリギリだと年によって不合格になることがあるため、余裕を持って80点以上を目指しましょう。また、11科目群すべてで得点がないと合格できない点も注意が必要です。
まとめ|今からできる合格への3ステップ
第39回介護福祉士国家試験に向けて、今からできる準備を3つにまとめました。
STEP1:2026年7月頃に試験センターの公式HPで第39回の詳細情報を確認する
STEP2:実務者研修の修了スケジュールを確認し、2027年3月31日までに修了できるよう計画を立てる
STEP3:過去問や模擬問題を解いてみて、自分の得意・苦手科目を把握し、勉強を始める
湘南国際アカデミーでは、実務者研修から介護福祉士受験対策講座まで、受講生一人ひとりに合った学習支援を行っています。46,000名以上の卒業生を輩出してきた実績をもとに、合格まで徹底サポートします。資料請求や無料相談も随時受付中です。
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湘南国際アカデミーでは初任者研修・実務者研修・介護福祉士受験対策の講師を務めるほか、受験対策テキストの執筆も担当。
介護技能実習評価試験評価者として外国人介護士の受け入れ支援、事業所向けスキルアップ研修のプロデュースなど、人材確保・育成・定着に向けた幅広い活動を展開している。






